HALちゃんねる

社会人になって勉強の楽しさを知ったFラン卒のゲーム実況者が、関心事をアウトプットしていくブログ

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フィルムスキャナーは買わないほうがいい説

どうもみなさん、HALです。
フィルム写真を始めてから半年以上が経過しようとしています。
ツイッターやインスタグラムの界隈を見ていると、意外にもフィルム写真を投稿している人が多いです。
今回は、これからフィルムをはじめるにあたって、スキャナーの購入を考えている方へこの記事を贈ります。
※とても主観的な記事なので参考程度にお願いします※

フィルム写真はとてもお金がかかる

僕もオリンパスOM-1を持っていて、写真を撮ることがあります。
今日び、デジカメを持っていなくてもスマホでそれなりの写真が簡単に撮れてしまうご時勢ですから、フィルム写真をこぞって好む人はなかなかクセが強い人なんじゃないでしょうか。

僕の環境では、写真を撮ってスマホで写真を眺めるまでにかかるコストは、写真1枚あたり約50円です。
フィルムによって、価格や撮影枚数が変わりますが、比較的安いフィルムを例に計算しています。
いったい何にお金がかかっているのかというと、その内訳はこんな感じです。

フィルム代:500円(高いものは1000円ぐらい)
現像代:540円
データ化:540円

フィルムの撮影枚数は27枚、36枚あたりがメジャーなのでざっくり30枚ぐらいとして算出しました。
ちなみに僕がいつも現像をお願いしている写真屋さんはこちら。
最寄り駅のすぐそばで、お店の人もすごい親切なのでいつもお世話になっています。

www.takayama-photo.com


フィルムカメラは機種にもよりますが、だいたい測光を撮影者自身で行わないといけないので、適正露出での撮影に失敗することもあります。
フィルムを正しくセットできなければ、写真が1枚も現像されないことだってあります。
デジタル世代には何を言っているかわからないかもしれませんね。

とにかくコストも失敗するリスクもあるフィルム写真ですが、必要コストのなかには専門的な技術を持たなくてもカットできる部分があるんです。

スキャナーを買ってコストカット

それは、データ化です。
これはいったい何をしているのかというと、現像が終わったフィルムをスキャンして、スマホやPCで見られるようにデータ化をする作業です。
簡単に言えば、雑誌のページをスマホで撮影すれば、スマホで見られる写真になるのと同じです。

フィルムの原理を知らないと、これまた何を言っているかわからないかもしれませんが、フィルムカメラで撮った写真をインスタに載せるためには絶対に必要な作業なんです。
このスキャナーが自分の部屋にあれば、フィルムを1本撮影するために540円かかっていたところを、1円にもならないぐらいの電気代にすることができるんですね。
今、購入できる家庭用のスキャナーで一番高い機種が5万円ぐらいなので、どんなスキャナーでも100本撮れば元が取れることになります。

フィルムスキャナーに何を求めているのか

もし、あなたがフィルムスキャナーを買おうかどうか悩んでいるのであれば、これを明確にしておく必要があります。

画質はそれなりでいいからとにかくコストカットしたい

これからもフィルム撮影を続けていくつもりだし、画質はそこまで求めてないんだよね……とあなたが仰るのであれば、たぶんいい買い物になると思います。
ただ僕は、フィルムがこのデジタルな時代でフィルムらしさを保つためには、家庭用フィルムスキャナーを使うのは適していないんじゃないかと思ったので、これからそう思った理由について言語化していきます。

フィルムスキャンでデータ化した写真の画質を左右する要素は、個人的に2つあります。
それは、ピントと色味です。

家庭用スキャナーかつ画質もそれなりに満足するスキャナーというとだいたいこの2つになります。
amazon挿入

僕はこの安いほうを使ったことがあるんですが、ピントと色味に関してこの機種では、僕は満足できませんでした。
上位機種を使ったことはないので、この記事を書く人間としてはあまり相応しくないように思いますが、上位機種が僕を満足させてくれるのかと聞かれたら、不信感は拭い切れません。
じゃあいったい何がダメだと感じているのか教えてもらわないと公平ではないですよね。

スキャナーはフィルムを撮影している

フィルムスキャナーの原理はザックリこんな感じです。

①フィルムの裏から光を当てて、フィルムを撮影する
②撮影したデータの色補正やゴミ取り補正を行う

まず、①について書いていきます。
何かを撮影するためにはピントあわせが必要になります。
スキャナーは、フィルムをセットするためのガイドとレンズの距離が一定のものとして、固定されたピントで撮影を行います。
ガイドというのは、たい焼きでいうところの型です。
型に生地とあんこをセットして挟み込んで焼くとたい焼きが完成するように、ガイドにフィルムを固定してスキャンするとデータ化できるんです。
じゃあ何が問題なのかと言うと、このガイドがプラスチックでできていて何とも不安定なんですね。
なので、スキャンするときにピントがちゃんと合っているのかよくわからないんです。
ほんとはシャープな写真でもなんかぼんやりしてる印象になったりっていうことが普通にあります。

次に②についてですが、これは正直ジャッジが難しいです。
ゴミ取り補正については、すごい便利で性能の高さを実感することができますが、色補正については正しい判断ができません。
多くの場合は、ネガフィルムを使用して撮影することになりますので、現像されたフィルムは色が反転している状態となります。
この状態から、フィルムメーカーが狙った色味を再現するのは、スキャナーにはとても難しいし、人の目でも判断ができないからです。
偉い人に『カラスは白い』と言われたらカラスは白いんです。

フィルムはアナログである

ここまで、ピントと色味についてダメ出ししました。
もうひとつしておきたいダメ出しをこれから書いていきます。

フィルムはそもそもアナログです。
解像度のようなデジタル的な概念を持ち込むべきではない美しさがあると、大してフィルムを知らない僕ですらそう思ってしまいます。
本来が、現像してプリントして楽しむものですし。

安価なスキャナーでフィルムをスキャンしてデータ化するというのは、フィルムが持っている薬品由来の色味、粒状間、途切れることのない色の綺麗さのほとんどを潰してしまうと、実際に使用して感じたわけです。
メーカーが謳っている解像度(dpi値など)はあくまでスキャン撮影するときのスペックで、必ずしもフィルムを精細にデジタル化してくれるかというと、僕はそうは感じません。

したがって、フィルム写真にかかる『コストカット』を、フィルム写真の『らしさ』との天秤にかけたとき、『らしさ』に重みを感じる人であれば、フィルムスキャナーは買わないほうがいいでしょう。
猫が上に乗って寝られるぐらいにはサイズも大きいので、使わない限りは邪魔になりますからね。

ラボスキャンが綺麗すぎる

前述の通り、色味に関しては正しい判断が難しいので、写真屋さんでスキャンしてもらおうが自分でスキャンしようがカラスは白いんですが、写真のピント精度や解像感について言えば、お店スキャンには絶対にかないません。
スキャナーの性能差があまりに大きいですからね。
まぁ、カメラのような光学機器はそもそも高価なので、ちょっとぐらい質が低くても自宅でフィルムをスキャンできる機械が5万円出せば買えることが凄いことなんですけどね。
ただ、それ以上に写真屋さんもとい業者が使っているラボ機でスキャンされたフィルムデータが綺麗すぎるんです。

色味は神のみぞ知るものだとしても、ピントとそれに伴う解像感に関しては、これがフィルム写真なんだなって納得できるような仕上がりで返ってきます。
うん百万以上はくだらない機械を500円出せば使えると思えば安いもんでしょう。
コスト覚悟でこの世界に足を踏み入れているはずですので、とことんコストをかけましょう。

購入する前に調べておいたほうがいいこと

自分が買おうとしているスキャナーでスキャンされた写真を検索して自分の目で見てみてください。
Webページに貼り付けられていたり、インスタグラムに上がっている写真よりは、写真投稿用サイトなどで探したほうが、ピントの具合とか解像感が分かりやすいと思います。
あとは、色味ですね。
スキャナーでもスキャン前に自分好みに補正することができますが、デジタル写真のRAW現像ほど丁寧に仕上がることはありません。
どんな色が出ているのかは確認しておくべきでしょう。
あとは、フィルムをスキャナーではなく、デジタル一眼レフでフィルムを撮影してデータ化することも可能(RAW現像できるっちゃできる)ですので、2つの方法の長所短所は把握しておいたほうがいいでしょう。

まとめ

フィルムスキャナーに対するネガティブキャンペーン的な記事になってしまいました。
ですが、スキャナーを買うのであれば、その分ツァイスなどの高級レンズを買うための資金に充てたほうが満足度は高いんじゃないかな、と僕は思っています。

家にある大量のフィルムをデジタル化するためにコストをかけたくないって場合でも、スキャナーを買って自分で作業するとなると、お金よりもむしろ時間を想像以上に消費してしまうはずです。

これからフィルムスキャナーを買おうとしている人の参考意見になれば幸いです。

それじゃ